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一関市 日野 レンジャー パワステポンプ異音 重ステ リビルト

 レンジャーのパワステ異音と、パワステ不良

来店理由
・ハンドルを大きく切ると、グォォーっという大きな異音がして、パワステが効かなくなり、ハンドルが重くて切るのが大変になる。

点検結果
・パワステタンクにはオイルが規定値内に納まる量のオイルが入っている。
・パワステタンク、パワステポンプ、ステアリングギヤボックスやそれらのホース、配管からの漏れもない。
・異音がしているのは、パワステポンプである。
・異音時にパワステが効かなくなるが、アクセルを踏んでやると少しパワステが効く。

 パワステポンプの故障

上記の症状から、パワステポンプを交換することにした。

整備書や日野のホームページを見ると、日野車でパワステ関連のリコールが出ており、このレンジャーはリコール対象ではなかったが、日野の全車種のパワステのフィルターとオイルは定期交換してくださいと記載されてあった。
一応気になったので、日野に問い合わせしてみたところ、パワステポンプの部品代がおよそ19万円。
そしてこの車種は、フィルターのみの部品配給がなく、タンクAssy配給とのことで、約2万円ほど。

このとき、日野の整備士から「パワステタンクのオイルが真っ黒ならば、パワステポンプが壊れて、エンジンオイルが流入しているからです」と言われた。
ということは、パワステポンプで当たりのようだ。

パワステポンプ、タンクを交換することとなりました。

 ギヤボックス繋ぎ目から急にオイル漏れ

赤丸がパワステポンプ、黄色丸がタンクです。

今回は、タンクは新品交換、ポンプは高いので、リビルト品を使うことにしました。リビルト品は6万円ほどのものが見つかりました。


リビルト品が来るのを待ってるうちに、予定外のトラブルが発生した。
なんと、数日車両を放置していたら、車両の下にオイル溜まりができていた。
漏れ確認したときは、漏れはなく、タンクの量もMAXだったのに、タンクのオイルは空になっていた。

漏れているのは、ギヤボックスの配管の繋ぎ目でした。
たまたまこのタイミングで漏れ出すとは・・・。

どうせなら全部オイル抜こうと思い、配管を外してオイルを抜きました。
配管は、ダブルナットみたいな感じで、配管が繋いでありますが、この繋ぎ目ではなく、ギヤボックスと、ギヤボックス側のナットの繋ぎ目部分が気持ち緩みがあったようで、そこを締めたら漏れは止まりました。

試しに、異音などの原因が、オイルの劣化などが原因ではないかという疑いもあったので、新油を入れてみたが、やはり症状は変わらず。

 パワステオイル抜き取り作業

パワステオイルを再び抜くために、配管繋ぎ目をバラします。
モンキーレンチがついてる部分のナットはギヤボックス側の繋ぎ目。
スパナがついてるのは、配管のナット。
今回急に漏れ出したのは、モンキーレンチがかかってるギヤボックス側のナットで、実際に漏れたのは、モンキーレンチがかかってる配管ではなく、その隣のもう一本の配管側です。

配管の繋ぎ目をバラし、隣の配管も同じくバラします。

タンクとギヤボックスからオイルが流れ出してきます。

タイヤを左右にゆっくり何回も切ると、ギヤボックスからどんどんとオイルが出てきます。出なくなるまでやったら、2本の配管をそれぞれまた繋ぎます。

 パワステポンプ交換

パワステポンプは、ホース一本と、配管一本を外して、ポンプの上下に一本ずつあるボルトを外せば取り外せます。
下側のボルトが、見えにくく、遠いところにあるため、ちょっとやりにくいです。

リビルト品のポンプを取付てポンプの交換は終了。

 パワステタンクAssy交換

タンク、フィルター、キャップ、取付ステーやボルトも一緒に交換しました。


めんどくさい作業はここからで、パワステオイルを給油したら、エア抜きをしなければなりません。

オイルをMAXレベルまで入れ、ゆっくりとタイヤを左右に切ります。
オイルがMINまで下がったり、MAXをはるかに超えたりします。このとき、ゆっくりタイヤを切らずに、勢いよくやると、タンクからオイルが溢れて吹き出しますので、オイル量を見ながらゆっくりやれば、溢れません。

何回も繰り返していると、オイル量が下がり、タンク内にオイルが亡くなりますので、オイルを補充しつつ、同じ作業をひたすら繰り返します。
体感で10分くらいやると、オイルが減らなくなりますので、タンクにキャップを取付て、一度エンジンを始動します。

エンジンは数秒間だけかけて、すぐに停止します。

するとタンクのオイルはまた無くなりますので、オイルを補充し、またタイヤを左右に切る作業を繰り返します。
何度もやってると、またオイルが減らなくなるので、またキャップを取付て、数秒間エンジンを始動。
停止後またオイルを補充して、タイヤを切るというのを、繰り返します。
体感で10分くらいやると、エンジンをかけてもオイル量が変わらなくなります。

今度はエンジンをかけた状態で、タイヤを左右に切る作業を何度も繰り返し、オイルが減ったら補充。オイル量が変化しなくなったら、エア抜き完了です。


あとは、オイル漏れがないかを確認し、走行テストなどをして、異音や作動不良、漏れなどが起きないことを確認して修理完了となります。


今回は、エンジン交換時期でもあったので、エンジンオイル交換もいたしました。

 リヤマフラー修理

リヤマフラーのパイプが、クランプ部分が錆てしまいもげておりましたので、これも修理しました。

作業した写真や、完成写真は撮り忘れてしまいました。

クランプは錆て穴だらけでしたので、交換。
パイプも、クランプがついてた部分が大きく錆ていたため、溶接が出来ない状態だったので、パイプを大きく切断して、溶接で繋ぎ合わせて修理いたしました。


今回、ポンプの値段だけで、19万するはずが、リビルト品を使い、マフラーも交換ではなく修理で直したので、ポンプ交換、タンク交換、マフラー修理、エンジンオイル交換や、巻き込み防止ガードなどの溶接修理などのトータルの請求額が、16万円ほどとなり、お客様も大変喜んでおりました。

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