来店理由
・エンジンチェックランプが点灯した。
症状
・走行、アイドリングなどに異常は感じられない。
・エンジンチェックランプは点灯している。
点検結果
・診断機でエラーコードを調べるとP0420触媒劣化と出る。
P0420触媒劣化は、ダイハツ車では結構有名なエラーコード。個人的にはスズキ車もよくこの不具合は出るように思う。
ダイハツ、スズキともに、このチェックランプを診断機で消去すると、一時的にはチェックランプは消えるが、数日後に再点灯することがほとんど。
ただ、スズキの場合は、リプログラミング作業(コンピューター書換え)で直ることが多いようで、当社でも何台かのスズキ車でやってみたが、当社での場合は、リプログラミング後に再点灯した車両は無いので、部品交換をするよりも、まずはリプログラミングしてみることにしている。
ただ、ダイハツでは、リプログラミングデータを提供してないため、部品交換するしかない。触媒交換なので、部品代だけでもかなり高額なうえ、フロントとリヤのO2センサーも同時交換することを推奨されている。
ダイハツ車のこの不具合はかなり多いので、リプログラミング出来るようにしてほしいものですね。
(車両はトヨタのピクシスですが、製造元は、ダイハツ。ミライースと同じということです)
まずはダイハツ専用診断機を使って、O2センサーの電圧を調べます。
触媒ではなく、O2センサー故障ということもあるので。
では、P0420触媒劣化と出た車両を診断機で見てみます。
波形の一番上はエンジン回転数。だいたい3000〜4000あたりをキープさせてます。
真ん中はフロントO2センサーの電圧。エンジンから出た排ガスの酸素濃度を計測して、コンピューターがそれにともなって補正しますので、波形は波打ちます。
一番下がリヤO2センサーの電圧。触媒で浄化された排ガスの残留酸素濃度を計測してます。触媒が機能していれば、波形は変化しません。
データモニターの結果、フロントO2センサーと同じような波形で大きく波打ちしてます。ということは、触媒劣化により排ガスが触媒で浄化されてないということになります。
ピクシスエポックの兄弟車であるダイハツのミライースがたまたま入庫していたので、ミライースのデータモニターも見てみました。この車両はP0420触媒劣化が出てない車両です。
写真左が、ミライースのデータモニター計測の最初の方の画像となります。
リヤO2センサーが、フロントO2センサー電圧に同調してますが、それでも触媒劣化と出たピクシスと違って、リヤO2センサー電圧の波形の波は小さいです。
これは、触媒劣化が始まってる車両といえます。エラーコードが出るまでの劣化ではないけど、いずれこの車両もエラーコードは出るといえます。
写真右は、写真左のデータモニター計測の続きの画像です。
途中からリヤO2センサー電圧がフロントに同調しなくなりました。正常に触媒が浄化されて、電圧が一定になったということです。
触媒劣化で間違いないので、触媒交換をします。
バンパーを外して、作業しやすくします。
遮熱板、フロントO2センサーを取り外し、マフラーを切り離し、触媒を取り外します。
O2センサーも同時交換が推奨されてますので、リヤO2センサーも取り外します。
触媒、インマニガスケット、触媒ガスケット、前後のO2センサーなどを交換します。
触媒などを全て取付、データモニター計測。
リヤO2センサーはフロントに全く同調すること無く、一定を保ってます。交換成功。
バンパーを取付て、エラーコードやチェックランプが点灯しないことを確認し、完成となりました。
ちなみに、触媒劣化となった触媒ですが、中を覗いて見たが、思ってたほど目詰りしてるということではなかった。
触媒内部の網が、網目が見えなくなるくらいスス詰まりしてるのかと予想したが、普通に網目はハッキリと見えた。
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