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一関 スズキ エブリイワゴンターボ オイル、冷却水漏れ修理

ご来店理由
・オイル交換

点検結果
 リフトアップしたときに、オイルエレメント付近がオイルだらけになっており、よく見ると、オイルだけではなく、冷却水も漏れていたため、漏れの原因を探した。
・オイル漏れは、タペットカバーパッキンからと判明。
・冷却水漏れは、ウォーターポンプからと判明。

これらを交換することとなった。

 バッテリー取り外し

今回の車両は、ターボ車のため、かなり作業スペースがないため、バッテリーを取り外してスペースを拡張しました。

赤丸の部分が、オイル漏れが確認出来てるところであり、タペットカバーより下のシリンダーヘッドなどがオイルで濡れている。

緑のマーカー点はオイルエレメントで、黄色マーカー点はウォーターポンプです。赤丸がオイルが流れて来てる部分で、タイミングチェーンカバーのあたりにも流れてきています。

青丸の部分はウォーターポンプ部分に流れて来てるオイル漏れですが、ポンプ取付ボルト付近をよく見ると、黒いオイルの雫の先端は、緑色をしています。この緑色の液体はクーラントですので、水漏れしています。
一度拭き取ってエンジンをかけてても、また同じ状況になるので、水漏れ確定。配管やホースからの漏れが確認出来ないので、ウォーターポンプからの漏れであると判断しました。
ウォーターポンプがオイル漏れのせいで油まみれで、黒く汚れてるので、どの部分から水漏れしてるかは不明ですが、車輪は20万キロを余裕で超えており、ウォーターポンプ交換履歴もないため、間違いないと思われます。

黄色矢印のある写真、この矢印はウォーターポンプで、青丸は、ウォーターポンプより上にあるタイミングチェーンカバーです。ここに流れてくる漏れたオイルは、タペットカバーからなのかと思いましたが、上を見上げると緑矢印のオイルキャップがあり、カバーパッキンよりも上部からオイルっ気があるので、もしかしたら、オイルキャップからも漏れてる可能性はあります。
ここは確証が取れないので、次のオイル交換のときに、またこのあたりがオイルっ気あるときは、キャップ交換します。

 エキマニ遮熱板の異音発見

青丸はオイル漏れ箇所。
赤丸をよく見ると、エキマニの下側遮熱板が錆びて穴があき、ボルト固定されてませんでした。
遮熱板は3本のボルトで固定されてますが、前側2本は固定されておらず、後ろの一本のみで固定されてる状態で、さらに固定されてる部分も錆で鉄板が弱くなってふにゃふにゃとなってしまってるため、いずれは遮熱板が落下しそうであったのと、前側2箇所が固定されてないため、アイドリング時に、金属接触して「カラカラカラン」とずっと音がしてる状態。これも交換することにしました。

 タペットカバーパッキン交換作業

ターボ車のため、作業がかなり酷いです。
プラグホールカバーを外したり、三番イグニッションコイルやプラグを外すためには、赤丸のあたりのものをみんなそっくり外してしまわないといけません。

赤丸のあたりのものをみんな外すのに、下のほうで写真だと見にくいですが、ターボ関係の配管とかもあり、これを取らないとコイルは外せませんが、この配管のボルトのうち一本(黄色丸)が外すのが大変で、工具が入らない。そのためまた色々と余計なところをバラしていくことになります。

 タペットカバー取り外し

DA64系はよく入庫するんですが、DA52だったかな?これはあまり入庫することがないので、こんなに作業が大変になるとは予想してませんでした。

とりあえず無事にタペットカバーを外すことが出来ましたが、ここでこれをまた組むと、ウォーターポンプや遮熱板などの交換に影響する可能性もあるので、取付作業は後回しにして、遮熱板交換をすることにしました。

 エキマニ遮熱板取り外し

エキマニ遮熱板ですが、これ取るとなると、かなりバラさなきゃいけないです。取付ボルト外しても、スペース無くて、遮熱板引き抜いてくることが出来ないからです。
ただすでに、ターボ関係のパイプとか外してるんで、簡単にいくだろうと思ったものの、甘かった。


プロペラシャフト外せばどうにかなるかと思ったけど、全く抜けず。結局ターボ廻りのホース、配管など全部取り払うことに。

何気に今回の整備で一番大変だったのがこの遮熱板交換だった。写真撮ることも忘れて作業しました。

こちらも取付は後回しにして、ウォーターポンプを外すことにしました。

 ウォーターポンプ取り外し

ウォーターポンプを一番最後に交換することにしたのは、一番簡単そうだから。
ウォーターポンプベルトを外して、クーラントも抜き、ポンプ固定ボルト外して交換なんて思ったら、外すことが出来ないボルトが・・・。
64エブリイだと簡単に外せるのに・・・。

ボルト外すには、オイルクーラー(紫矢印)を外さないと、ポンプのボルトが外せないので、エンジンオイル抜いてオイルクーラー取り外した(赤丸)
ウォーターポンプを取り外し(黄色丸)、逆順で組んでいきます。

 ウォーターポンプ取付

ウォーターポンプ(赤丸)を取付、ベルトも戻し、オイルクーラー(黄色丸)も取付、遮熱板も取付(緑矢印)

あとはターボ廻りの配管やホースなど、外しまくったものを元に組み上げていきます。

 タペットカバーパッキン取付

プラグは少し前に交換してあるのが記録簿で確認したのですが、プラグホール内が結構オイルだらけであったので、一度プラグを取り外し点検、清掃しました。
タペットカバーを交換し、元に組み上げます。
外したターボ関係の配管などのガスケットなども交換しました。

エンジンオイル、クーラントを入れて、エア抜きなどをし、漏れもなく、遮熱板関係のビビリ音なども解消。




これで安心して乗れますね

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